アレキサンドライトレーザーは、医療脱毛によく使われます。比較的、波長が短く、毛の黒い色によく反応するため濃く太い毛に向いています。一方、色黒の方や産毛、髭などには向いていません。この記事では、アレキサンドライトレーザーの効果やメリット・デメリット、費用、施術の流れまで解説します。
平成15年 日本医科大学 卒業
平成16年 日本医科大学附属武蔵小杉病院 研修医/内科 専修医
平成21年~31年 善仁会丸子クリニック 院長勤務
令和元年5月 Alohaさおり自由が丘クリニック 院長
■保有資格
日本内科学会認定内科医
日本透析医学会、日本腎臓学会
点滴療法研究会
日本美容皮膚科学会
1.アレキサンドライトレーザーで医療脱毛を受けようと思っている方へ
医療脱毛を受けようと思って、サイトを検索していると「アレキサンドライトレーザー」という言葉をよく目にすることはありませんか?
アレキサンドライトレーザーとは、脱毛に使われるレーザーの1つです。
宝石のアレキサンドライトを光源にしたレーザーで、医療脱毛などの施術に使われます。
脱毛レーザーとしては、ほかにYAGレーザーやダイオードレーザーがあります。
そんな中、アレキサンドライトレーザーは、波長は755nmと最も短く、メラニン(毛の黒い色)に反応しやすい性質を持ちます。
そのため、アレキサンドライトレーザーでは、色が濃く太い毛の脱毛を効率的に行えます。
しかし、メラニンが少ない産毛、ヒゲなどの毛根の深い毛の脱毛には不向きです。
<レーザーの種類と到達深度>
このようにアレキサンドライトレーザーには、メリットとデメリットがあります。
だから、医療脱毛を受けようと思われる方は、アレキサンドライトレーザーをはじめ、脱毛レーザーの特徴を知ることが大切です。
この記事では、アレキサンドライトレーザーの効果やメリット・デメリット、費用、施術の流れまで解説します。
また、ほかの2つの脱毛レーザーとの違いについても解説します。
<監修医からのメッセージ>
医療脱毛に使われるレーザーには、アレキサンドライトレーザーに加えて、YAGレーザーやダイオードレーザーがあります。
アレキサンドライトレーザーは、3つの中で最もメラニンに吸収されやすい特徴があります。
そのため、熱が上がりやすく、毛乳頭まで破壊するため、黒い毛や太い毛などでも効果を実感しやすい点がメリットです。
一方、毛包を一気に破壊するため、色が濃く太い脇やVIOなど部位によってはバチッとした痛みを感じることがあります。
また、顔やうなじ、背中などの産毛の脱毛にはあまり向いていません。
さらに、日焼け肌・色黒肌、色素沈着がある人には施術が難しい点もデメリットです。
このように、アレキサンドライトレーザーにはメリットとデメリットがあるのです。
医療脱毛を受けようとお考えの方は、脱毛レーザーの種類によって、それぞれ特徴があることをご理解くださいね。
とはいっても、初めて医療脱毛を受ける場合には、まず医療脱毛が得意なクリニックでカウンセリングを受けてみましょう。
そこで、ご自身の希望を伝えた上で、最適な提案をしてもらえるクリニックを選んでみてはいかがでしょうか。
<参考記事>
アレキサンドライトレーザーとは?シミへの効果や値段について解説
YAG(ヤグ)レーザーは3種類!シミへの効果やダウンタイムは?
2.アレキサンドライトレーザーとは?
アレキサンドライトレーザーの特徴や機械の種類を解説します。
1)アレキサンドライトレーザーの特徴
アレキサンドライトレーザーは、その名のとおり「アレキサンドライト」という鉱石を光源とするレーザーです。医療脱毛を行うクリニックやシミ治療を行う美容クリニックで広く導入されています。
いくつかある医療レーザーのうち、最も波長が短く、黒い毛によく反応するのが特徴です。
ほかのレーザーやライトに比べてメラニン色素への吸収に優れているため、日本人の肌と相性がよく、脇やVIOなどの色が濃く太い毛の脱毛に向いています。低い出力でも効率よく脱毛できるので、ほかのレーザーに比べて痛みが少ないのも特徴のひとつです。
2)アレキサンドライトレーザーの機器の種類
ここでは、脱毛に使われる代表的なアレキサンドライトレーザーの機器について紹介します。
ジェントルレーズ
ジェントルレーズは、厚生労働省から減毛効果が認められているレーザーで、多くのクリニックでの治療実績が豊富です。ジェントルレーズは高い出力で照射するため、脇やVIOなど太く濃い毛の脱毛に適しています。一方、ほかのアレキサンドライトレーザーの機械に比べ、痛みがやや強い傾向があります。
メラニンに吸収されやすい波長が採用されているので、脱毛だけでなくシミやそばかすの改善効果も期待できます。ほかのレーザーに比べてスポットサイズが大きいため、治療時間を大幅に短縮できるのも特徴のひとつです。
<ジェントルレーズ>
ジェントルマックスプロ
ジェントルマックスプロは、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの2つのレーザーを搭載しているレーザー機器です。2種類のレーザーを使い分けることで太く濃い毛だけでなく、細い毛にも効果を発揮します。YAGレーザーは肌表面のメラニン色素に左右されにくいため、日焼け肌や地黒肌にも照射可能です。
ジェントルレーズプロ
ジェントルレーズプロは、ジェントルレーズの進化版です。ジェントルレーズの照射面は最大18mmですが、ジェントルレーズプロは最大24mmの範囲に照射できるので、脱毛時間が大幅に短縮されています。照射時間も細かい調整が可能なため、幅広い毛質や肌質に対応でき、冷却ガスによって照射時の痛みも軽減されているのが特徴です。
ソプラノアイス・プラチナム
ソプラノアイス・プラチナムは、アレキサンドライトレーザーとダイオードレーザー、YAGレーザーの3種類の波長を掲載した脱毛器です。産毛から太い毛まで幅広い毛質に対応でき、地黒肌や日焼け肌にも脱毛可能です。レーザーを一点集中で照射するのではなく、弱い熱を繰り返し照射する仕組みのため、ほかの脱毛レーザーより痛みを抑えられます。
3.アレキサンドライトレーザー・YAGレーザー・ダイオードレーザーの効果の比較
アレキサンドライトレーザーとYAGレーザー、ダイオードレーザーの違いについて詳しく解説します。
1)アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーはどう違う?
アレキサンドライトレーザーの波長は755nmなのに対し、YAGレーザーの波長は1064nmと長いため、皮膚の奥深くにある皮下組織にまで届きます。YAGレーザーは皮膚の深部に到達するため、男性のヒゲなど毛根が深い毛にも効果がある一方、アレキサンドライトレーザーに比べて痛みが強い傾向があります。
また、アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に強く反応するため、色素沈着した皮膚には照射できませんが、YAGレーザーはメラニンに吸収される割合が低く、地黒肌や日焼け肌にも施術できます。
2)アレキサンドライトレーザーとダイオードレーザーはどう違う?
アレキサンドライトレーザーはメラニンに吸収されやすいため、太く濃い毛に対する効果が高い反面、産毛には十分な効果を発揮しません。その点、ダイオードレーザーは幅広い毛質に対応しているため、剛毛だけでなく細い毛や産毛にも効果があります。
また、アレキサンドライトレーザーは冷却ガスを皮膚に吹き付けながら照射するのに対し、ダイオードレーザーは皮膚表面を接触冷却しながら照射します。そのため、ダイオードレーザーのほうが痛みを軽減できます。
<アレキサンドライトレーザーとほかのレーザーの比較>
アレキサンドライト | YAG | ダイオード | |
波長 | 755nm | 1064nm | 800〜940nm |
皮膚への到達深度 | 浅い | 深い | やや深い |
痛みの大きさ | 普通 (太く濃い毛は痛みを感じやすい) | 大きい | 小さい |
色素沈着への対応 | 地黒肌・日焼け肌・ほくろは照射不可 | 地黒肌・日焼け肌にも照射可能 | 地黒肌・日焼け肌にも照射可能 |
産毛への効果 | 低い | 高い | かなり高い |
剛毛への効果 | かなり高い | かなり高い | 普通 |
4.アレキサンドライトレーザーのメリットとデメリット
アレキサンドライトレーザーのメリットとデメリットを解説します。
1)メリット
メラニンへの反応性が高い
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素に反応しやすい波長を採用しているため、ムダ毛に効率よくアプローチできます。波長が短いので色素への過剰反応が抑えられ、日本人の繊細な肌と相性がよいのが特徴です。
黒い毛や太い毛などの脱毛が得意
メラニンに反応しやすいアレキサンドライトレーザーは、太く濃い毛の脱毛が得意なので、脇やVIO、脚、腕などの剛毛が生えやすい部位もしっかり脱毛できます。低出力でも毛根にアプローチできるため、全体的に体毛が濃い人も効率的な全身脱毛が可能です。
YAGレーザーに比べて痛みが小さい
アレキサンドライトレーザーは、ほかのレーザーに比べて波長が短いため、肌に熱がこもる時間を短縮でき、YAGレーザーに比べて痛みが小さいのもメリットのひとつです。色素の濃い部分は痛みを感じやすいものの、冷却装置を搭載しているので痛みを緩和しながら照射できます。冷却システムが肌を守ってくれるため、痛みだけでなくダメージを抑えながらの施術が可能です。
副次的に美肌効果が得られる
メラニンへの反応性が高いアレキサンドライトレーザーは、シミ治療に使われるレーザーと同じ種類のため、シミやくすみ、そばかすが改善する美肌効果も期待できます。ただし、シミの種類は複数あるため、場合によってはレーザーを照射できないこともあります。また、美肌効果は副次的な作用にとどまるため、シミやくすみを薄くしたい場合は別の施術を受けたほうがいいでしょう。
全国で施術実績が豊富
アレキサンドライトレーザーは、搭載した機器が1997年にアメリカ食品医薬品局(FDA)によって安全な医療機器として認可されて以来、世界中で広く使用されているレーザーです。日本でも、初めて厚生労働省に認可されたのが「アレキサンドライトレーザーが搭載された医療機器」だったことから、多くのクリニックが導入しています。国内での実績が多いため、安心して施術を受けられるのが大きなメリットのひとつです。
2)デメリット
日焼け肌や色黒肌、色素沈着の場合の脱毛は難しい
アレキサンドライトレーザーは、日焼け肌や色黒肌には照射できません。日焼け肌などにアレキサンドライトレーザーを照射するとメラニンに強く反応し、やけどを引き起こすリスクがあるためです。
産毛には不向き
メラニン色素の少ない産毛や細い毛は、アレキサンドライトレーザーの熱や光がうまく吸収されないため、十分な効果が期待できません。産毛や細い毛までツルツルに脱毛したい場合は、アレキサンドライトレーザーではなくダイオードレーザーやYAGレーザーのほうが適しているでしょう。
髭など毛根が深い毛には不向き
アレキサンドライトレーザーは、ほかのレーザーに比べて波長が短いため、皮膚の深い部分まで届かず、髭などの毛根が深い毛には効果が薄いです。そのため、男性の髭を脱毛する場合は、YAGレーザーのほうが効率よく施術できます。
<参考記事>ダイオードレーザーと比べて痛みが大きい
アレキサンドライトレーザーは、ほかのレーザーに比べて波長が短いため、皮膚の深い部分まで届かず、髭などの毛根が深い毛には効果が薄いです。そのため、男性の髭を脱毛する場合は、YAGレーザーのほうが効率よく施術できます。
多くの場合、アレキサンドライトレーザーの照射方式は高い出力で毛包を破壊する「熱破壊式」のため、低出力でバルジ領域にダメージを与える「蓄熱式」のダイオードレーザーに比べると痛みを感じやすいです。脇やVIOなど毛が濃い部位は、バチッと輪ゴムで弾かれるような強い痛みを感じることもあります。<参考記事>
5.脱毛に必要な回数は?
脱毛完了までの回数は、仕上がりの希望や毛質、肌質などによって異なりますが、5~8回程度必要なケースが多いです。脱毛後、数日~2週間ほどで自然に毛が抜け落ち、回数を重ねるごとに徐々に毛が減っていきます。
毛には生え変わりのサイクル(毛周期)があります。
そのため、1回の脱毛の施術では、全体の約20%程度しか処理できません。
概ね、5回以上の施術が必要となるのです。
<時間経過と回数で徐々に毛が減っていく>
6.アレキサンドライトレーザーの脱毛の費用は?
アレキサンドライトレーザーの料金相場を男女別に紹介します。
クリニックや使う機械、キャンペーンの有無、オプションほか、さまざまな条件で価格設定が変わりますので、必ず自分が脱毛を受けるクリニックでトータル費用を確認するようにしましょう。
1)男性の場合
部位 | 料金(1回) | 料金(5回) |
ヒゲ全体 | 15,400円~22,000円 | 61,600円~70,000円 |
全身 (顔・VIO除く) | 66,000円~110,000円 | 264,000円~440,000円 |
顔全体 | 17,600円~33,000円 | 70,400円~100,000円 |
両ワキ | 5,000円~7,000円 | 20,000円~28,000円 |
腕全体 | 26,000円~53,000円 | 80,000円~100,000円 |
脚全体 | 40,000円~75,000円 | 100,000円~130,000円 |
VIO | 25,000円~27,000円 | 98,000円~100,000円 |
胸部全体 | 26,000円~30,000円 | 100,000円~120,000円 |
2)女性の場合
部位 | 料金(1回) | 料金(5回) |
全身 (顔・VIO除く) | 71,500円~110,000円 | 219,000円~440,000円 |
顔全体 | 11,000円~19,800円 | 44,000円~65,000円 |
背中上部 | 17,600円~22,000円 | 70,400円~110,000円 |
腹部全体 | 16,500円~17,600円 | 55,000円~70,400円 |
両ワキ | 2,750円~5,500円 | 8,800円~13,200円 |
腕全体 | 17,600円~20,000円 | 70,400円~80,000円 |
VIO | 20,000円~22,000円 | 75,000円~104,500円 |
脚全体 | 27,500円~30,000円 | 110,000円~160,000円 |
7.脱毛の施術の流れ
アレキサンドライトレーザーであってもほかの機器を使う場合でも、基本的な脱毛の施術の流れは同じです。
1)カウンセリング
初回は、医師によるカウンセリングで肌質や毛質、肌の状態などを確認し、アレキサンドライトレーザーの照射が可能かどうかの診察を受けます。
このとき、不安な点や不明点があれば、何でも質問しましょう。診察の結果、問題なければそのまま施術に進みますが、希望部位やクリニックによってはカウンセリングと施術が別日になることもあります。また、カウンセリング時にテスト照射を行うケースもあります。
2)シェービング
脱毛前はあらかじめ自分で自己処理をするのが基本ですが、クリニックによっては看護師が施術当日に剃毛を行うケースもあります。
3)照射準備
必要に応じて照射部位のマーキングや麻酔を行います。麻酔クリームを使用する際は、塗布してから45~60分程度浸透させます。
4)レーザー照射
医師または看護師がアレキサンドライトレーザーを照射していきます。施術時は輪ゴムではじかれたような刺激を感じますが、痛みが強い場合は看護師に声をかけましょう。
5)アフターケア
アレキサンドライトレーザー照射後は、赤みや腫れなどが出ることがあるため、冷却したり炎症を抑えるクリームを塗布したりして肌を落ち着かせます。
看護師から施術後のケア方法や注意事項の説明があるので、不明点があれば質問しましょう。アフターケアが完了したあとは、受付で次回予約や支払いを済ませます。外用などの薬が処方されることもあります。
8.脱毛後の自宅でのアフターケアは?
医療脱毛の後、自宅で何もせず放置しておくと肌トラブルの原因になることもあります。
ここでは、脱毛後の自宅でのアフターケアをご紹介します。
1)保湿ケア
脱毛直後の肌は、肌のバリア機能が低下して肌が乾燥したり、敏感になっています。
乾燥した肌はケアしないと肌のターンオーバーが正常に行われず、角質層が厚くなります。
だから、しっかりと保湿ケアを行いましょう。
<参考記事>
2)冷却
今では、アレキサンドライトレーザーほか脱毛レーザーの進化によって、冷却機能も搭載されているのでヤケドのリスクは減っています。
しかし、肌に少し熱は残ってしまいます。
帰宅後、ほてりや赤み、痛みなどがある場合は、氷水や保冷剤をタオルに巻いて10分程度脱毛部位を冷やしましょう。
3)紫外線対策
脱毛後は紫外線対策も大切です。特に、脱毛施術の当日は肌がとても敏感になっているので、わずかな紫外線にも反応してしまいます。
日焼け止めや帽子、衣類などで、しっかりと紫外線対策を行いましょう。
なお、日焼け止めは、刺激の小さなノンケミカルタイプがおすすめです。
<参考記事>
ノンケミカルの日焼け止めの選び方とおすすめは?人気11選をご紹介!
4)施術後のNGは?
脱毛期間中の毛抜きはNGです。
毛抜きを使用すると毛穴や皮膚が傷ついてしまいます。また、毛穴へのダメージで毛周期が狂うリスクもあります。
また、脱毛施術当日の入浴はシャワーで流す程度にし、湯船に浸かるのは短めにしましょう。
さらに、施術後12時間は、飲酒や激しい運動も控えましょう。
9.アレキサンドライトレーザーについてのよくある質問
Q1.どんな副作用やリスクがありますか?
アレキサンドライトレーザーによる脱毛後、場合によっては赤みや蕁麻疹などの炎症、やけど、毛嚢炎などの症状が出ることがあります。肌トラブルが現れた場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。万が一のために、アフターケアが充実しているクリニックを選んでおくと安心です。
<参考記事>
Q2.痛みはどの程度ですか?また、対処法はありますか?
アレキサンドライトレーザーは、高い出力で毛根組織を破壊するため強い痛みを感じやすいです。痛みの程度は個人差があるものの、「輪ゴムで弾かれる痛み」「骨に響くような痛い」と感じる人が多いようです。
クリニックによっては麻酔クリームや笑気麻酔に対応しているので、痛みが不安な場合は麻酔が用意されているところを選びましょう。
Q3.脱毛前に注意することはありますか?
日焼けをすると、レーザーが皮膚のメラニンに反応して熱が大量に発生し、やけどを引き起こすリスクがあります。脱毛前だけでなく、脱毛期間を通じて紫外線対策を徹底し、日焼けしないように注意しましょう。また、毛抜きを使用すると脱毛効果が得られなくなるため、自己処理をする際は電気シェーバーを使用してください。
Q4.施術後に注意することはありますか?
施術後は肌が乾燥しやすい状態になっているため、化粧水や乳液、クリームなどで入念に保湿する必要があります。脱毛後の敏感な肌に紫外線が肌に当たると炎症のリスクが高くなるため、しっかりと日焼け対策を続けましょう。脱毛当日は湯船に浸からずシャワーで済ませ、激しい運動や飲酒を控えましょう。
Q5.硬毛化のリスクはありますか?また、避ける方法は?
上腕や背中、女性の顔・首・もみあげ・うなじなど、細く柔らかい産毛が生えている部分にアレキサンドライトレーザーを照射すると、脱毛前より毛が太くなる「硬毛化」を引き起こすリスクがあります。
硬毛化を避けるには、硬毛化が起きやすい部位を避け、アレキサンドライトレーザーが適している部位(脇や前腕、ひざ〜足首、太もも、Vライン)のみ脱毛することをおすすめします。
Q6.アレキサンドライトレーザーの施術が受けられない人は?
日焼けした肌や色素沈着した肌のほか、ほくろやシミがある部分にアレキサンドライトレーザーを照射するとやけどのおそれがあるため、施術を受けられません。
また、光感受性が高い方や治療部位にがん病変・前がん病変、有毛の母斑、単純ヘルペス、開放創、感染創がある方、光感受性の医薬剤を使用している方もアレキサンドライトレーザーの施術を受けられません。施術を受けられるかどうかは、医師によるカウンセリング時に確認しましょう。
Q7.アレキサンドライトレーザーではポップアップ現象が起こると聞きます。ポップアップ現象とは何でしょうか?
ポップアップ現象とは、レーザー照射を受けた部位の毛が毛穴から飛び出して見えたり、根元からポロポロと抜け落ちたりする現象のことです。
ポップアップ現象が起こるのは熱破壊式レーザー脱毛機で照射した場合で、ほとんどのアレキサンドライトレーザーはその可能性があります。
レーザーの照射方法や部位、毛質によって、ポップアップ現象が生じない場合もありますが、施術効果の有無とは必ずしも関係はありません。
たとえば、ポップアップ現象が起きても、毛穴の発毛組織が破壊できていなければ、毛が生えるリスクがあります。
一方、ポップアップ現象が起きなかったからといって、発毛組織が破壊できなかったとは限りません。
10.まとめ
アレキサンドライトレーザーの効果やメリット・デメリット、費用、施術の流れまで解説しました。
また、YAGレーザーやダイオードレーザーとの違いについても解説しました。
医療脱毛レーザーには3種類あります。
その中で、アレキサンドライトレーザーは、濃く太い毛の脱毛を効率的に行える点がメリットです。しかし、メラニンが少ない産毛、ヒゲなどの毛根の深い毛には向いていない点がデメリットです。
アレキサンドライトレーザーなどの医療脱毛レーザーは、それぞれに特徴の違いがあるため、自分自身の肌のタイプや脱毛したい部位などに合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。
医療脱毛を受ける場合は、アレキサンドライトレーザーにこだわることなく、自分に合うレーザーをクリニックで提案していただきましょう。
この記事が、医療脱毛を受けようとする方のお役に立てば幸いです。
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